仕事の意義、将来のビジョン…etc.“ゆとり世代”の仕事の向き合い方とは?

“ゆとり世代”というイメージで語られることの多い20代前半の人たち。

仕事の意義、将来のビジョン…etc.“ゆとり世代”の仕事の向き合い方とは?

“ゆとり世代”というイメージで語られることの多い20代前半の人たち。

しかし、「今、社会人1~2年目くらいの人たちはどんなことを考え、何を目標に仕事に励んでいるのか」という生の声は意外と知られていないのでは? そこで、今回初めてキャリアコンパスの読者である20代前半の若者5人を集めて座談会を敢行。仕事に奮闘する5人に、仕事や将来の思いを語ってもらいました。そこから浮かび上がる、今の“ゆとり世代”の仕事との向き合い方・価値観とは?


【参加者プロフィール】
写真(上)の左から:
カズ(25歳):SE
まるちゃん(24歳):人事部
サキ(24歳):広報
ケイコ(24歳):営業職
ばんちゃん(23歳):営業職
※年齢は取材時点です。



当面は“赤字社員脱却”が目標


―今の仕事の中身や目標について教えてください。

ばんちゃん:今はベンチャー企業の広告代理店の社員として働いています。営業部に配属され、現在は子会社に出向しています。まだ社会人1年目ですが、ありがたいことに仕事はどんどん任せてくれる環境なので、日々食らい付いて仕事を覚えている感じです。当面の目標は「赤字社員脱却」です。

現状では僕の人件費だけでなく、教える人の人件費含めて100万円くらいかかっているんです。だから「100万をどうやって会社に入れるか」など、数字を考えながら仕事しています。

サキ:派遣とはまた違うのですが、お客さま先に常駐させていただき、社内広報の業務をやっています。社内報を作ったり、週1回メルマガを発行したりとか、広報分野のサポートのお仕事をさせてもらっています。一緒に働いている方たちはひと回りもふた回りも先輩で、若手が私1人という感じです。なので、そうした先輩たちにいかに気持ちよく仕事をしてもらえるかを考えています。例えば申請書関係だったり、取材の手配だったり。どうすればその人たちが煩わしさを感じずに働けるか、を考えながら動くようにしています。

まるちゃん:これまで法務部で働いていましたが、今年の4月から2016年の新卒採用の人事などを行っています。広告出稿などで出費がかさむ部署なので、いかにコストを抑えながらいい人材を確保できるかが課題です。会社規模に対して人数が少なく、1人に任される仕事も大きいので、自分で仕事の意味などをかみ砕きながら比較的自由度高くやっています。

ケイコ:インターネットの広告代理店で営業をしています。仕事は求められたものの150%を出せるように働いています。そうでないとお客さんの本当の100%には届かないと思っているので、その努力を惜しまないようにしたいです。

カズ:大学院を出て、今年からSEとして働いています。7月から本社に配属になり、研修が終わってまだ最初の3カ月です。ケイコさんと同じで「本社の顔に泥は塗れない。150%くらいでやろう」と思いながら、必死に食らい付いていかなくてはと考えています。

 

バリバリ働く女性に憧れてはいないけれど、結果そうなる(笑)


―お話しを聞いていると、きちんと仕事に責任感を持って、全力で働いている印象を受けました。周囲に憧れている先輩やベンチマークにしている人はいますか?

ばんちゃん:1人います。31歳の本部長なんですけど。社内でも盛り上げ役で、先まで見通す能力があって、判断が速い。起こりうるパターンをきちんと想定して、どうリスクヘッジしたらいいかをきちんと考えられるんですよね。だからプライベートでも遊んだりして、先輩のその先を見通す力はどこから来るのかを盗みたいと思っています。

ケイコ:部内の先輩に憧れています。相手の立場に立って考える力がすごくある人で……。営業職って結構、社内のチームとか、現場の声を聞かないで仕事を持ってきてしまう人が多いのですが、その人は社内の別の部署の悩みとか、抱えている問題に想像をめぐらせることができる人なんです。だから社内の調整もうまくやってのける。今その人と同じ立場で仕事をしているんですけど、私も彼女みたいな、ディレクション力をつけたいと思いながら働いています。

ばんちゃん:その先輩はやっぱりバリバリ働く系の方でした?

ケイコ:そうですね。私の会社は「バリバリ系」しかいないので。……でもあえてバリバリ系になろうとか、自分がそうだとか考えたことはないです。普通に女の子が一生懸命働いていたらバリバリ系って言われるんだなぁって思います。自分としてはすごく普通にやることをやっているだけなんですけどね。


家族のため、自分の将来の選択肢を増やすため。それぞれの働く意義


―ここで、皆さんにとって「働くとは何か」を聞いてみたいと思います。

ケイコ:それ、難しい質問ですね。

カズ:家族のため……。

一同:おお!

カズ:いや、実は結婚が決まっていて。地元の北海道で働く年上の彼女なんですけど。仕事を辞めてこっちに来てもらうんですね。そのためには、ちゃんと自己啓発をして、今よりもっとお金を稼いでいかないといけないと思うんです。吸収できることは、今のうちにたくさん盗んでいきたいなと。100%自分のやりたいことをやらせてもらっているという実感もありますが、働いてお金をもらうのは、僕にとっては家族のためですね。

サキ:旦那のかがみだ……。

ばんちゃん:僕はもっとざっくばらんに話すと、今働いているのは「将来の選択肢を狭めたくないから」という思いがあります。今ダラダラと働いていたら、40歳とか50歳になったときに、やれる仕事がどんどん狭くなってしまうのは嫌だなと。ちょっとカッコいいことを言うならば、結婚を考えるのだったら、子どもとか奥さんがやりたいって言ったことをやらせてあげたいので、お金もしっかり稼ぎたいと思います。僕自身、結構自由にやってきたので、家族にもなるべくお金が原因で選択肢を狭めるようなことはしたくないです。特に結婚の予定はないんですけど(笑)。

ケイコ:お金は大事ですよね。

まるちゃん:私は自己実現ですね。自分自身に満足をするために、仕事をしているところがある。仕事をきちんとやらないと自分を保てないし、趣味や習い事だけをやっていてもつまらない。結局仕事をしないと自分は満たされないなって思うんです。

サキ:自己実現ってワードを聞いて、小学校から高校までバスケットを本気でやってきたことで分かった、「私はなにか打ち込めることがないとダメなんだな」ということを思い出しました。いざ、社会人になるんだと考えたら、これからは仕事が打ち込むことの1つになるはず。だったらそれに打ち込めばいいかなって。自分の時間に、音楽を聴いていても本を読んでいても、仕事をちゃんとやっていないと、「それでいいのかな自分?」って、きっと思ってしまうので。そういう性分なんだと思います。

将来の選択肢の1つにフリーランスは「アリ」。3年後の自分のあり方は?


―そういう意味でいくと、今皆さん正社員ですが、将来はどうなっていたいですか? ……例えば、3年後。


ケイコ:これまた難しい……。

サキ:大学時代には、将来のことも考えると、自分が満足するには「正社員」という道しかないと思っていたので、今は正社員として働いています。でも自分に力がつけば、フリーランスの方に行く道もあると思う。例えば、在宅ワーカーとか。

うちは両親共働きで親があまり家にいない家庭だったので、小さいころ結構寂しかったんです。両親に感謝はしているけれど、できる限り小さいころに寂しい思いはさせたくないと思っています。だから、なるべく自分が家にいられる能力をつけておきたいという感じですね。ただ、いかんせん実力がまだまだだから、これから磨いていこうと思っています。

ケイコ:私の場合は、ピンポイントでやりがいがコレというものはないです。けれど状態で言うと、努力しているとかチャレンジングに働いているとか、そういう状態が自分の心地よい状態で、そうあり続けたいと思っています。そういう意味で、3年後もチャレンジできる環境にいたい。今仕事をしていくなかで、これからやりたいことも少しずつ見えたので、新たなチャレンジも視野には入れています。ただ今はとにかく修行です。

カズ:僕は今自分のやりたいことがほぼ100%できているので、大変ですけど今のところにいたいですね。3年後、新人が入ってきたときに、「何か困ったらあいつに聞けよ」と言われるような先輩になりたいから、しっかりと実力をつけていかなくてはと思っています。

ばんちゃん:僕は3年後はやりたいことを見つけていたいですね。今は仕事メインの人生というか、普段も8、9割は仕事のことを考えている状態なので。3年後は仕事6割、プライベートでやりたいこと4割という感じで。また、仕事6割の内訳も、今は「自分がどうすればいいのか?」だけですが、今後は自分だけではなく「会社の売上をどう上げるか?」という視点を持って働けるようになっていたいですね。


―なるほど。3年後、皆さんがどうなっているのかが楽しみですね。今日はありがとうございました!

今回のインタビューを通して、それぞれが今抱えている課題とどう向き合って、どう振る舞えばいいかを真剣に考えながら、目の前の仕事に取り組んでいることが分かりました。「ゆとり」だと侮るなかれ。仕事や自分の人生に真摯な姿勢から見習うべき点は多くありそうですね。

※この記事は2015/01/14にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。

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