「年収300万円」は基準じゃない! お金のプロが語る20代が大切にすべきお金の使い方とは

「年収300万円あれば、最低限幸せ!」「年収500万円ないと豊かな生活を送れない……」と年収のみを基準に自身の豊かさや幸せを考える人が多いのではないでしょうか。

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「年収300万円あれば、最低限幸せ!」「年収500万円ないと豊かな生活を送れない……」と年収のみを基準に自身の豊かさや幸せを考える人が多いのではないでしょうか。

しかし、20代にとって本当に大切なのは、目標年収額を達成したかどうかではなく、もらった給料をいかに使って将来に役立てるかという視点なのです。

「お金は人生に“ハリ”をもたらす道具の1つにすぎません」

そう語るのは、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。今回はお金のプロである横山さんに、20代のビジネスパーソンにとって本当に大切なことを聞いてみました。


20代に大切なのは「攻めの自己投資」


横山さんの代表作といえば、22万部を超すベストセラーである『年収200万円からの貯金生活宣言』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)です。著書のタイトルにもなっている通り、やはり最も大切なことは貯金なのでしょうか。

「これからキャリアを積んでいこうという20代の若いビジネスパーソンにとって最も大切なのは、攻めの自己投資だと思います。守りの自己投資である貯金ももちろん大切ですが、私が家計再生コンサルタントとしてたくさんの例を見てきた経験から言うと、社会人5年目、10年目とキャリアを重ねるごとに人生を楽しんでいる人は、積極的に自分への投資をしています」

意外なことに横山さんが最初に言及したのは、貯金ではありませんでした。横山さんが語る“攻めの自己投資”とは習い事や資格取得のための勉強、読書、人脈づくりのための交際などに使うお金のこと。これらを積極的に使うことで、自分のキャリアの可能性を伸ばしたり広げたりすることにつながるものです。


攻めの自己投資額は月収の25%


「20代というのは、いろんなものを吸収していくときだと思います。ただし、自分への投資を言い訳にして意味のない浪費をしてしまいがちでもあります。意味のある使い方ができているのか、ときどき棚卸しをすることも必要です」

貯金は通帳に記録されますが、攻めの自己投資の場合、記録をつけないと投資額を把握できません。そこで、毎月いくら使っているのか書き出して、漠然としているものを明文化することが重要なのだとか。

「私がオススメしている攻めの自己投資額は、毎月の給料の25%です。それより少なければ25%まで上げる努力をしましょう。逆に35?40%と多ければ、それはやりすぎではないかと疑うべきです」


お金の勉強は早いほうがいい


金融投資についてはどうなのでしょうか。あまり若いうちから資金運用などを考えないほうがいいのでしょうか。

「若い20代こそ、実際に金融投資をしてお金の勉強をしてみるべきだというのが、私の意見です。ただし、まずは月収の6カ月分の生活資金を普通預金に預けたうえでという注釈付きですが……」

つまり月収25万円であれば、150万円を確保したうえで、余剰金を投資信託などの金融投資していくのが良いのだと横山さんは言います。それはなぜでしょうか。

「もっと歳を重ねてからの金融投資ですと、どうしてもリスクを取らないと旨味が出てきません。単純に投資期間が短いからです。しかし、20代であれば投資期間が長い分、リスクを取らないでも有利に運用していくことが可能です」


生活資金を確保したら、小額から運用・投資を実践してみる


インフレ時代に突入間近といわれる現代において、お金というのは普通に預金しておくだけでは、基本的に価値が目減りしていきます。したがって、横山さんが言う「年収の6カ月分の貯金」ができたら、運用することを実践する中で学ぶべきだと言います。

「まずは身近なところで勉強してみてください。初心者向けの書籍を読むのでもいいですし、インターネットで気になる言葉を検索してみるだけでも十分です。ネット証券のウェブサイトを覗いてみるだけでも、かなりの勉強になります」

横山さんによれば、初心者が何の知識もなく証券会社に行くと、あまり良い結果に結びつかないことが多いのだとか。自分が何をしたいのか、目標はどこにあるのかを確立させていないと、周囲の意見でブレてしまいがちだからだと言います。

「手数料が低く、自ら選んで買うことができるネット証券で始めるのがいいのでは? 少額でもいいのでとにかく3?4商品くらいを1年間運用してみることです。そして自己分析してみるのです。これ以上のお金の勉強はありません」

年金も下がるといわれている中、自衛の意味も込めて、お金の勉強をするのは早いうちがいいようです。

20代といえば、結婚や出産、独立・転職といった人生における転機が訪れる時期でもあります。そのため、30?40年先の老後のことなど考える余裕はないかもしれません。でも、だからこそ、今の自分に積極的な投資をしたり、資産運用にチャレンジすることが大切なのではないでしょうか。

今回の横山さんのお話を参考にして、今の年収からいくら自己投資するべきか、お金の使い方を考えてみてはいかがでしょうか。



識者プロフィール
横山光昭(よこやま・みつあき)/家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー、株式会社マイエフピー代表取締役社長。近著に『「おひとり」を不安0で生き抜く女子貯金』(祥伝社)、『手取り17万円からの貯金の教科書』(宝島社)がある。 公式HP 株式会社マイエフピー

※この記事は2015/03/23にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。
《編集部》

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