社会人なら必読!? 大型連休にお薦めの“ぶ厚いビジネス書”5選

『21世紀の資本』が、約700ページという大作ながらベストセラーとなったことは記憶に新しいでしょう。自己研さんを求める若手ビジネスパーソンも「読んでみたい」という気持ちがあると思います。          

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社会人なら必読!? 大型連休にお薦めの“ぶ厚いビジネス書”5選
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『21世紀の資本』が、約700ページという大作ながらベストセラーとなったことは記憶に新しいでしょう。自己研さんを求める若手ビジネスパーソンも「読んでみたい」という気持ちがあると思います。          

その半面で、「そんなにぶ厚い本なんて読む時間はない……」という人も多いはず。そこで、大型連休を使ってチャレンジしてみるのはどうでしょう? 今回は、ビジネス書に造詣が深い編集者の漆原直行さんに、大型連休に読むべき「ぶ厚いビジネス書」を選んでもらいました。この本のどれかが、あなたの人生を変えるかも!?


著者のセルフブランディング本は読まなくてもいい



5冊を紹介する前に、「読むべきでない本」の見極め方を知っておきましょう。

漆原さんは、読み手の姿勢次第では、どんな本でも役立てることはできるのかもしれないとしつつも、「やはり“残念なビジネス書”があるのが現実」と語ります。

具体的には、「著者という肩書きがほしい」「有名になりたい」といった承認欲求の強い人が、セルフブランディングの一環で書いたような本が、“残念なビジネス書”にあたるそう。

例えば、「仕事術+自己啓発+ロジカルシンキング」というように、それぞれのジャンルの定番本、名著とされるような本から、おいしいところや表面上だけをさらってそれっぽくまとめ、そこに著者の武勇伝や自慢話を散りばめたようなビジネス書には、駄本が少なくないと言います。

「言い換えれば、長く読み継がれてきた定番本を自分なりにチェックしておき、ビジネスコンサルが他の本をまねしながら書き飛ばしたような本を見極めることができれば、おのずと読まなくてもよい本は分かってくるでしょう」(漆原さん:以下同じ)


大型連休にお薦めの“ぶ厚いビジネス書”5選


漆原さんが薦めるのは、「長らく読み継がれている本」「そのジャンルで“定番”とされているような本」から手を付けること。これだけたくさんのビジネス書が日々刊行される中、長らく読み継がれている本というのは、それだけで内容がしっかりしていることの証明とも取れるからです。それでは具体的に、どのような本がお薦めなのでしょうか?

ビジネスにおける自己啓発のポイントはこの1冊で



『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』スティーブン・R・コヴィー著 フランクリン・コヴィー・ジャパン訳 キングベアー出版

「ナポレオン・ヒル『思考は現実化する』やデール・カーネギー『人を動かす』と合わせて、僕が『自己啓発はこの3冊を押さえておけば十分。他は読まなくてもいいくらい』と以前から主張している本です。どれもわりと厚い本ですが、1冊選べと言われたら『7つの習慣』になります。多くの自己啓発系ビジネス書が参考にしている定番本のひとつでもあります。これを押さえておけば、ビジネスにおける自己啓発の大切なポイントがつかめます」

自己啓発にハマらないバランス感覚を養う



『ポジティブ病の国、アメリカ』バーバラ・エーレンライク著 中島由華訳 河出書房新社

「前掲の『7つの習慣』もそうですが、現在のビジネス書界隈における自己啓発は、アメリカ型の『ポジティブシンキング原理主義』的な文脈が主流です。この本は、ポジティブシンキングの保守本流たるアメリカで、『ポジティブシンキングに違和感を抱きつつある人が増えている』という実情が分かる、優れたルポルタージュ。自己啓発のうさんくささを浮かび上がらせるような内容なので、自己啓発にずぶずぶとハマってしまわないよう、バランス感覚を身に付ける意味でも役立ちます」

ネタ仕込みには最適のビジネス書ガイド本



『アメリカCEOのベストビジネス書100』ジャック・コヴァート、トッドサッターステン著 土井英司監訳 庭田よう子訳 講談社

「ぶ厚いビジネス書のガイド本がこちら。それを大型連休中に読んで、ネタを仕込み、気になる本から手を付け始めてみてはどうでしょうか。人気ビジネス書、定番ビジネス書の要約集としても読めるので、どんな本なのか、エッセンスをなんとなくつかんでおきたいときにも便利です」

仕事の生産性を上げるための古典



『ザ・ゴール』エリヤフ・ゴールドラット著 三本木 亮訳 ダイヤモンド社

「厚いビジネス書といえば、これははずせないでしょう。『全体最適化』『制約条件の理論(制約理論)』といった、生産性などに関する理論を扱っている本です。とある工場を舞台としたストーリーで描かれているので、読みやすい点もオススメの理由です。とにかく売れた(いまでも売れている)本なので、『ビジョナリーカンパニー』シリーズなどと同様、定番ビジネス書として一度は手にしておきたい本といえます。続編『ザ・ゴール2』も刊行されています」

明の時代の古典は中国版『道をひらく』



『決定版 菜根譚』守屋洋著 PHP研究所

「中国は明の時代の古典で、随筆、訓話集のようなものです。ものすごく乱暴に言えば、中国版『道をひらく』(松下幸之助)みたいな内容でしょうか。「儒教・道教・仏教(禅)」の三教一致の立場から論じられる、処世術や思想がまとめられています。

1トピックが数行で書かれているので、とても読みやすいです。昨今のビジネス書では、アメリカ型のポジティブシンキング至上主義的な自己啓発が主流なのですが、本書はアジア的な自己啓発書といえるかもしれません。どこかウエットで、温かさとか丸みを感じられるので、日本人のメンタリティにとてもマッチするように思います」

いかがでしたでしょうか。忙しい日常生活ではなかなか手に取れないぶ厚いビジネス書ですが、長い休みを利用して失敗なく読破してみたいもの。ぜひここで紹介した本にチャレンジしてみてください。

識者プロフィール
漆原直行(うるしばら・なおゆき)/1972年生まれの編集者・ライター。ビジネスからサブカルまで幅広い知識を持ち、雑誌やウェブ媒体の制作に従事。2012年に刊行した『ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない(マイナビ新書)』が話題に。その後、中川淳一郎氏や山本一郎氏と共に、阿佐ヶ谷ロフトAで「ビジネス書ぶった斬りナイト」を不定期開催。近著には『読書で賢く生きる。(ベスト新書)』(前出の中川氏、山本氏と共著)がある。漆原直行氏が薦めるビジネス書は「社会人であれば読んでおくべき、"厳選"ビジネス書11冊 - ウレぴあ総研」 を参照。

※この記事は2015/05/01にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。
《編集部》

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