知ってそうで知らない? 健康に良いといわれる「トクホ」って何?

若手ビジネスパーソンの中でも、健康に気を使っている人も多いことでしょう。

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知ってそうで知らない? 健康に良いといわれる「トクホ」って何?
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  • 知ってそうで知らない? 健康に良いといわれる「トクホ」って何?
若手ビジネスパーソンの中でも、健康に気を使っている人も多いことでしょう。

そんな人たちに人気なのが、コンビニなどでも購入でき、身近な存在である「トクホ」食品。しかし、健康に良いということは分かるものの、そもそも「トクホ」とは何なのか、どんな条件をクリアしたものが「トクホ飲料・食品」となるのかなど、詳しいことはあまり知らないという人も多いのではないでしょうか。そこで、今回はトクホの基本を紹介します。


そもそも「トクホ」とは?


「トクホ」とは、「特定保健用食品」のことで、「からだの生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含んでいて、特定の保健の目的が期待できることを表示できる食品」と定義されています。

特定の保健の目的とは具体的に、「血圧、血中のコレステロールなどを正常に保つことを助ける」「おなかの調子を整えたりするのに役立つ」など多数あり、一つ一つの製品ごとに、消費者庁長官の許可を受けています。

トクホが他の食品と異なるのは、以下の2点。

◎からだの生理学的機能などに影響を与える成分を含んでいること
◎特定の保健の効果が、科学的に証明されていること

製品には、必ずトクホのマークと共に、どのような保健の効果が得られるのかを具体的に記した「許可表示内容」と「摂取上の注意事項」が添えられています。


「トクホ」のメリットとは?


トクホのメリットを知るには、まずそのトクホが創設された目的を理解することが近道。その目的とは、「さまざまな食品が流通する中で、消費者が安心して選択できる情報提供を行うこと」。そして、「健康食品に過度に期待する傾向を訂正し、バランスの取れた食生活の普及を図ること」の2つです。

このことから、私たち消費者は、トクホの表示を見て、数多く市販されている「健康食品」の中でも、きちんと科学的に証明された根拠のある機能を有するものを、必要に応じて選択できるというメリットがあります。


「トクホ」の種類


では、トクホの「特定の保健の目的」と共に、その具体的な商品例を見ていきましょう。


(1)お腹の調子を整える食品


健康な状態の便が規則正しく排出されることや、腸内環境が健康に保たれるように設計された食品のこと。

◎主な保健機能成分
イソマルトオリゴ糖、グアーガム分解物、ビール酵母由来の食物繊維、小麦ふすま、ポリデキストロース、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、乳果オリゴ糖、難消化性デキストリン、ビフィズス菌、乳酸菌など

◎商品例
「ファイブミニ(大塚製薬)」(ポリデキストロース)
「オリゴのおかげ(塩水港精糖)」(乳果オリゴ糖)
「明治ブルガリアヨーグルトLB81(明治)」(LB81乳酸菌)


(2)血圧が高めの方に適する食品


血圧を下げる働きのある食品のこと。

◎主な保健機能成分
カゼインドデカペプチド、かつお節オリゴペプチドなど

◎商品例
「プレティオ(ヤクルト)」(γ-アミノ酪酸(GABA))
「杜仲源茶(小林製薬)」(杜仲葉配糖体)


(3)コレステロールが高めの方に適する食品


腸内でコレステロールや胆汁酸を吸着して排せつを促す、コレステロールが血液中へ吸収されるのを抑えるなどの機能を持つ食品のこと。

◎主な保健機能成分
キトサン、植物スタノールエステル、大豆たんぱく質など

◎商品例
「調整豆乳(トーラク)」(大豆たんぱく質)
「健康サララ(味の素)」(植物ステロール)


(4)血糖値が気になる方に適する食品


腸管壁から血液中への糖質の移行をおだやかにする、腸内における糖の吸収をおだやかにするなどの機能を持つ食品のこと。

◎主な保健機能成分
L-アラビノース、難消化性デキストリン、小麦アルブミンなど

◎商品例
「からだすこやか茶W(日本コカ・コーラ)」(難消化性デキストリン)
「蕃爽麗茶(ヤクルト)」(グァバ葉ポリフェノール)


(5)ミネラルの吸収を助ける食品


たんぱく質・有機酸などの物質がミネラルと自然に結合することにより、体の調子を整えてくれるとされるミネラルが身体に吸収されやすくなっている食品のこと。

◎主な保健機能成分
CPP(カゼインホスホペプチド)、CCM(クエン酸リンゴ酸カルシウム)、フラクトオリゴ糖、ヘム鉄など

◎商品例
「カルシウムパーラー(富永貿易)」(CCM(クエン酸リンゴ酸カルシウム))
「ミロ(ネスレ日本)」(フラクトオリゴ糖)


(6)食後の血中の中性脂肪を抑える食品


中性脂肪の吸収を抑える、分解を促す効果や、余分な脂肪を減少させるなどの働きのある食品のこと。

◎主な保健機能成分
ジアシルグリセロール、グロビン蛋白分解物、中鎖脂肪酸など

◎商品例
「スタイリースパークリング(伊藤園)」(モノグルコシルヘスペリジン)
「イマークS(日本水産)」(EPA、DHA)


(7)虫歯の原因になりにくい食品


歯垢内で虫歯菌の栄養源になりにくい糖質を使ったものや、虫歯菌の増殖を抑える働きのある食品のこと。

◎主な保健機能成分
マルチトール、パラチノース、茶ポリフェノールなど

◎商品例
「POs-Ca(江崎グリコ)」(リン酸化オリゴ糖カルシウム)


(8)歯の健康維持に役立つ食品


口の中の細菌量をコントロールして虫歯や歯周病の発生や進行を防ぐ食品のこと。

◎主な保健機能成分
キシリトール、還元パラチノース、リン酸一水素カルシウムなど

◎商品例
「キシリトール・ガム(ロッテ)」(キシリトール/還元パラチノースなど)


(9)体脂肪がつきにくい食品


余分な体脂肪を減少させる働きのある食品のこと。

◎主な保健機能成分
ジアシルグリセロール、ジアシルグリセロール植物性ステロールなど

◎商品例
「伊右衛門 特茶(サントリー)」(ケルセチン配糖体)


(10)骨の健康が気になる方に適する食品


骨からのカルシウムの溶出を防いだり、カルシウムの吸収を良くしたり、骨密度を高めたりする働きのある食品。

◎主な保健機能成分
大豆イソフラボン、乳塩基性タンパク質など

◎商品例
「金のつぶ ほね元気(ミツカン)」(ビタミンK2(メナキノン-7)高生産納豆菌)
「黒豆茶(フジッコ)」(大豆イソフラボン)


「トクホ」食品を摂取する場合の注意点


さまざまな効能が見込めるトクホ。保健機能が実証され、国から認可されているものではあるものの、選ぶ際には注意したいこともあります。


(1)過度に効果を期待しない・過剰に摂取しない


トクホは、その健康効果を期待することはできますが、過度な期待や、過剰な摂取は控えましょう。効能があるということは、必要以上に摂取すると効き過ぎることがあるということです。摂取量は、食品ごとに表示されている「一日摂取量の目安」の基準を守り、トクホは栄養バランスの取れた食事をサポートするためのものと認識しましょう。


(2)病気やけがが治る、予防できるというものではない


トクホは「食品」に位置づけられており、「治療」を目的とする医薬品とは異なります。よって、医薬品とは別のものと考え、病気やけがが治るというものではないことをよく認識しておきましょう。


(3)表示を見て自分の体調に合ったものを選ぶ


トクホは、その関与成分の働きなどの表示が必ずあります。その表示をよく見て、自分の体調に合ったものを選ぶとよいでしょう。また、妊娠中や持病がある場合は、医師に相談してから摂取するようにします。


まとめ


トクホは、栄養バランスの取れた基本の食事をサポートする食品です。その働きをよく確認し、自分に合ったものを賢く選びましょう。日々の生活の中で積み重なっていく、生活習慣病に近づく悪い習慣を断つためのサポートとして、活用してみてはいかがでしょうか。




※この記事は2016/06/02にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています
《編集部》

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