いま若手ビジネスパーソンに囲碁が人気!? その理由とは

いま、若手ビジネスパーソンの間で囲碁に夢中になる人が増えているといいます。

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いま若手ビジネスパーソンに囲碁が人気!? その理由とは
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いま、若手ビジネスパーソンの間で囲碁に夢中になる人が増えているといいます。

囲碁といえば、年配の方がやる遊びというイメージがあったもの。なぜいま、若手ビジネスパーソンから人気を集めているのでしょうか?

今回は若手ビジネスパーソンに人気の囲碁サロンを運営しており、週2回、東京でビジネスパーソン向けの交流会も開催しているというダイヤモンド囲碁サロンの代表・白江徹一さんに、人気の理由を教えてもらいました。


人気の背景にはあのマンガの影響が


ダイヤモンド囲碁サロンは、オープン当初である15年前は20~30代の方はほとんどいなかったそう。しかし現在は、約350人の会員中、ビジネスパーソンは約30%の100名ほどまでになり、20~30代の若手ビジネスパーソンに限っていえば、利用客全体の約20%にも及ぶと白江さんはいいます。

若手ビジネスパーソンが囲碁に興味を持ち始めた理由を、白江さんは次のように分析しています。

「ビジネスマンの朝活として、カフェでの“朝囲碁”や、インターネットでの対局、『囲碁クエスト』というスマートフォンアプリでの対局、カフェのようなおしゃれな場所で囲碁を打てるようになったことなど、気軽に囲碁を楽しめる環境が増えてきたことが理由の一つではないでしょうか。

また、ちょうど15年前、マンガ『ヒカルの碁』が流行したときに囲碁を覚えた『ヒカルの碁世代』が社会人となったことも一因だと思います。

『ヒカルの碁』の影響で、囲碁のイメージは“おじいさんがやるもの”“難しい”などというネガティブなものから、“囲碁ができるとかっこいい”“頭がよさそうに見られる”というポジティブなものに変わったんです」(白江さん:以下同じ)


若手ビジネスパーソンが囲碁をする4つのメリット


囲碁をやるビジネスパーソンのなかには、単なる趣味ではなく、ビジネスにつながるものとして囲碁を捉えている人もいるのだそうです。

そこで白江さんに、若手ビジネスパーソンが囲碁をやるメリットを4つ教えてもらいました。


(1)コミュニケーションツールとして最適


「囲碁は、老若男女どのような人とも一つの碁盤を挟んで対局ができます。棋力(きりょく:囲碁の実力のこと)の差があっても、的確なハンディがあるために、勝負として楽しめるのです。

会社の囲碁会などでは、役員クラスの方と新入社員が一緒に対局をすることも多々あります。昔ほどではありませんが、大きな会社の役員クラスには囲碁をやる方が多いため、若手は囲碁を通して普段接することがない上司と接することができます。

一局打つと、言葉を交わしていなくても仲良くなった感覚になります。囲碁の出会いで新しいビジネスを始められた方もたくさんいらっしゃいますよ」


(2)意思決定の訓練になる


「意思決定を素早く正確に行うための訓練として、囲碁が最適といわれています。

囲碁は運の要素がなく実力の世界ですので、自分の意思決定の間違いも分かりやすく、結果もすぐ出ます。

また囲碁では、『大局観(※1)』や、『着眼大局・着手小局(※2)』という言葉があるように、常に全体を見ながら部分を読むことが大切になります。その経験が、ビジネスでも生かせるのではないでしょうか」

※1:全体的な成り行きに対する見方・判断
※2:物事を大きな視点からとらえ俯瞰し、小さなことに細心の注意を払って実践していくこと


(3)制限がない自由さがある


「将棋やチェス、オセロなど他のボードゲームでは、駒の動かし方などに制限がありますが、囲碁は原則どこに打ってもかまいません。逆にどこに打ってもよいといわれると難しく感じられるかもしれませんが、布石(囲碁の序盤のこと)は自分の構想通り打てる自由さがあります。

また囲碁の局面の可能性は、10の360乗ともいわれています。スーパーコンピューターでも解明するのが不可能といわれる数字です。良いと思われる手で限定しても、7手目で1兆通りを超えます。無限の可能性がある中で、さまざまな戦略を練ることによって、ビジネスに役立つ“構想力”や“創造力”を鍛える良い機会になるのではないでしょうか」


(4)実生活に結びつく感覚がある


「囲碁は、会社の状況を正しく見定めて俯瞰し、将来を見据えた上で、細心の注意を払って勝負をかけていく“経営”と感覚が似ているということをよく聞きます。

その他にも“サッカー”に似ているなど、良い意味でみなさん何かに結びつけて考えているようです。つい先日も若い女性から『囲碁には譲り合いの精神が大事だと、今回は学びました。あまり攻撃的になるなと…。ゲームを通して社会勉強をしているようで、奥深いですね。』とメールをいただきました」


まとめ


他のゲームとはひと味違う、囲碁の魅力をご紹介しました。ぜひこの機会に、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。もしかしたら、ビジネスにつながる思わぬヒントが見つかるかもしれません。




識者プロフィール


白江徹一(しらえ・てついち)株式会社方円企画 代表取締役社長。ANAインターコンチネンタルホテル東京37階にある囲碁サロンRancaと麹町にあるダイヤモンド囲碁サロン(DIS)の運営の他、各種囲碁イベントの企画運営を行う。20~40代のビジネスパーソン向けの囲碁サークル「DIS交流会」を主宰しており、東京では毎週2回(水・金)、2015年から福岡、大阪にも展開しそれぞれ週1回開催中。若手起業家やビジネスリーダーへの囲碁普及にも取り組む。


※この記事は2016/01/21にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています
《編集部》

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