女子高生と友だちになれる!? チャットボットがトレンドの理由

話題にはなっているけど、「チャットボットって何なんだろう?」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。

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女子高生と友だちになれる!? チャットボットがトレンドの理由
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話題にはなっているけど、「チャットボットって何なんだろう?」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。

注目され始めたとはいえ、実際どういう仕組みのサービスで、どんな可能性を秘めているか気になるところ。そこで、チャットボット開発のための人工知能プラットフォームを提供している株式会社ユーザーローカルの伊藤代表にお話を伺い、分かりやすくまとめてみました。


ヒト以外とLINEする時代がやってきた!?


日本のスマートフォン普及率は67%を突破し、ついにガラパゴス・ケータイの普及率を上回りました。あなたも今、スマートフォンからこの記事を読んでいるかもしれません。

皆さんは普段、スマートフォンで何をしていることが多いでしょうか。SNSに投稿したり最新のニュースを読んで情報収集するよりも、メッセンジャーアプリでのおしゃべりに花を咲かせている時間のほうが長いのでは?

さまざまなメッセンジャーアプリがありますが、「テキストをベースに会話すること」が基本というのは同じ。さらに最近では、人間以外の相手と会話するサービスも増えてきているのです。


そもそもチャットボットって何?


ボットとは「ロボット」の略称ですが、姿かたちはありません。コンピュータ上のプログラムのひとつで、これまで人間が操作して行っていた処理を人間に代わって実行してくれるもの。つまりチャットボットとは、人間と同じように自然な会話ができるプログラムのことで、LINEやFacebookメッセンジャーといったアプリを使用しておしゃべりをすることができます。

最近日本では、マイクロソフトが開発した女子高生AI「りんな」が有名になりました。「りんな」は女子高生のAIを搭載したプログラムで、現在はTwitterとLINEに彼女のアカウントがあります。

くだけた内容の会話や、絵文字・顔文字を多用していることもあり、まるで本物の女子高生と会話をしているような感覚になるのが特徴です。また、レスポンスが早く、どれだけ返事を待たせても怒らないので、ストレスのないコミュニケーションが可能。そのため、気楽に楽しく単純な会話ができると、老若男女問わずに利用者が増えているんだとか。

ちなみにマイクロソフトは、「りんな」のほかにも「Cortana」というチャットボットも開発していますが、このふたつのボットは目的がまったく違うようです。

LINEに拠点を置くりんなは感情をベースにつながる「友だち」であり、Windows10に常駐するContanaは仕事の生産性を向上させるための「秘書」のようなもの。

同じテキストを主体としたチャットボットでも、目的に合わせてさまざまな使い方でできるんですね。

こうした特徴から、IT業界を中心にチャットボットに注目が集まっているのには、以下のような理由が挙げられます。

・新たなアプリをインストールしなくても、日常的に使っているメッセンジャーアプリ内で使うことができる。

・テキストがベースなので、だれでも簡単に利用できる。

・レスポンスが早いのでユーザーを飽きさせない。

・目的に合わせて、さまざまな使い方ができる。

・企業アカウントからのプッシュ通知は広告感があり嫌われるが、コミュニケーションによる通知だと忌避感がなくなる。

チャットボットはユーザーにエンターテインメントを提供するツールであるとともに、新しいマーケティングの手法としてもビジネスへの大きな可能性を秘めていると、企業からも注目をされています。


どんなチャットボットがあるの?


先ほどの「りんな」のほかには、日常会話を交え友だちと会話している感覚でバイト探しをしてくれるリクルートの「パン田一郎」や、お題に対して写真を使ったボケで返答してくれる「ボケてBOT」などが人気なのだとか。

そのほか、観光のプランニングや旅館やホテルが予約できるボットに、体調が悪いときに症状をチェックできるボット、海外ではピザの注文を受け付けてくれるチャットボットのサービスもあるのだとか。このように生活に密着したチャットボットも各社から次々とリリースされています。

ただ、話題になっているとはいっても、まだまだ日本では発展途上の段階。それだけに、今後も幅広くバラエティー豊かなプログラムが次々と生まれてくると考えられます。


チャットボットを取り巻く環境の変化


人工知能とプロの棋士の対決など、各分野でAI(人工知能)自体に注目が集まってきています。今年の春にはLINEとFacebookという世界的に大きなふたつのプラットフォームが、自社のサービスをチャットボットと接続できるよう、プログラムの仕様を公開。これにより、企業・個人にかかわらずチャットボットをつくりやすい環境が生まれました。

海外では、Facebook用のチャットボットが1万1000種類もあるといいます。たとえ個人の技術者であっても、工夫次第で簡単に面白いチャットボットを開発できてしまう時代がやってきたのです。

まだマネタイズ(無料サービスから収益をあげる方法)のしくみは確立されていないものの、多くの企業や個人が開発に乗り出していることが分かります。


まとめ


これからチャットボットを使ったサービスは次々と世に出てきますが、まだ何が正解なのかよく分かっていない新しい分野だけに、その可能性は未知数といえるでしょう。そこで、いかに良質なユーザー体験を与えられるかが、今後の普及のカギとなりそうです。

興味をもったチャットボットがあれば積極的に利用し、新たなユーザー体験に挑戦してみてくださいね。

(参考サイト)
LINEで人気のAI女子高生「りんな」とみんなの面白会話集
話し相手をするロボット「チャットボット」

※この記事は2016/08/17にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。
《編集部》

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