【後編】ミズノが世界に誇るO・MO・TE・NA・SHIな開発現場に潜入

会社概要 名称:ミズノ株式会社 本社所在地:大阪府大阪市住之江区南港北1-12-35 設立:1906年 社員数:1,835名(2013年現在) 平均年齢:39歳 男女比:約8:2

スタディ 雑学
【後編】ミズノが世界に誇るO・MO・TE・NA・SHIな開発現場に潜入
  • 【後編】ミズノが世界に誇るO・MO・TE・NA・SHIな開発現場に潜入
  • 【後編】ミズノが世界に誇るO・MO・TE・NA・SHIな開発現場に潜入
  • 【後編】ミズノが世界に誇るO・MO・TE・NA・SHIな開発現場に潜入
  • 【後編】ミズノが世界に誇るO・MO・TE・NA・SHIな開発現場に潜入
  • 【後編】ミズノが世界に誇るO・MO・TE・NA・SHIな開発現場に潜入
  • 【後編】ミズノが世界に誇るO・MO・TE・NA・SHIな開発現場に潜入
  • 【後編】ミズノが世界に誇るO・MO・TE・NA・SHIな開発現場に潜入
  • 【後編】ミズノが世界に誇るO・MO・TE・NA・SHIな開発現場に潜入

会社概要


名称:ミズノ株式会社
本社所在地:大阪府大阪市住之江区南港北1-12-35
設立:1906年
社員数:1,835名(2013年現在)
平均年齢:39歳
男女比:約8:2


1906年に創業者の水野利八氏が生活雑貨とともに野球ボールの販売を始める。1924年には「美津濃」として、初めて夏季オリンピックのオフィシャルウエアに採用され、現在のオリンピックのオフィシャルスポンサーの礎を築く。日本国内の事業にとどまらず、国際大会のサポートも行い、スポーツ文化の発展に寄与している。日本が世界に誇る老舗スポーツメーカー。


氏名
吉井宏見(よしい・ひろみ)
所属部署
グローバルアパレルプロダクト本部コンペティションアパレル企画部スイムアパレル企画室
略歴
大学卒業後、1989年にミズノデザイン室に入社。ゴルフクラブ、スポーツバッグなどのデザインに携わる。2006年に現在の部署に異動。ロンドンオリンピック女子100メートル背泳ぎ銅メダリストの寺川綾選手とタッグを組み、ミズノ開発のトップ水着「GXシリーズ」の第三弾、「GX-SONIC」の開発を手掛ける。入社以降、現在までミズノのプロダクト開発の最前線で活躍している。

選手と工場の技術者にダイレクトな交流があるからこそ生まれる、優れた製品。


--吉井さんの仕事の内容を教えてもらえますか?


「『GXシリーズ』というトップスイマー向けの製品開発を担当しています。具体的には、選手やコーチ、そして工場の技術者や開発の人間という製作過程におけるチーム全体のディレクションを行っています。トップ選手であればあるほど、製品に対する要求というのは細かいのです。その要求をきちんと満たしながら、一方で世に出す製品としてマーケティング戦略を練り、デザインやサイジングなどの部分で汎用性がなくならないように調整をしています」

--構想から販売までの開発のスパンはどのくらいかかりますか?


「素材決めから販売までは大体2年くらいになると思います。ただ、一つの製品開発をずっとやっているわけではなく、例えば2年後に販売予定のもの、4年後のものなど、複数のプロジェクトが同時進行で行われています」

--「GX-SONIC*」における具体的な製品のこだわりを教えて下さい。


「ミズノの水着作りの軸に、“最も水の抵抗を受けにくいフラットな姿勢をいかに維持させるか”という観点があります。具体的な解決策としては、太ももやおなか周りなどの別の生地で製作する部位の接合を、縫わずに、超音波で接着させています。肩など負担のかかりやすい部位は、シームテープで補強しています。女性の場合は生地を覆う部分が多く、肩ストラップは身体に圧力がかかるため、その負担をいかに軽減してあげるかが肝になります。寺川選手などトップ選手の場合、ちょっとの材質の違いで泳ぎに違和感を感じるため、シームテープの素材を熟考しました」




こちらが兵庫県丹波市にある工場「ミズノアパレルテクニクス(株)」での作業写真。新製品は「3パターンの水着を用意し、選手に提案して、それをフィードバックする」という作業を繰り返すことで誕生するのだとか。ちなみに寺川選手専属の技術者は2人います。大会に応援に行ったり、オリンピックで寺川選手がメダルを獲得した際は、本人が工場にお礼の言葉を伝えに来るなど、チームとして交流が行われているようです。


寺川選手の意見を製品に反映させる調整を何度も重ね、現在の「GX-SONIC」が完成。製品の細部に“モノづくり”へのこだわりが詰まっています。
*GX-SONIC …フラット姿勢の維持をコンセプトにしたミズノのトップ水着「GXシリーズ」第3弾。


吉井さんの仕事道具を拝見!




ポータブルPCが1台置かれているのみのシンプルなデスクで作業しているという吉井さん。実際に製品を広げて素材や製品の出来を確かめるため、机は整理されています。手前にあるメジャーは製品のサイズを測ったり、選手の身体のサイズを測るのに使用しているそうです。また、タイトに作られた「GXシリーズ」を着用するには手袋が必要不可欠なのだとか。

《編集部》

関連記事

    page top