入居倍率は30倍!? 渋谷の一等地にあるオフィスを無料で使えるシェアオフィスBOATに潜入!

シェアオフィスへ潜入し、VOYAGE GROUPの取締役へのインタビューを敢行しました。

スタディ 雑学
入居倍率は30倍!? 渋谷の一等地にあるオフィスを無料で使えるシェアオフィスBOATに潜入!
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みんなの知りたいに答えます!BOATを運営するVOYAGE GROUPの取締役への一問一答。


BOATの最大の特徴はスタートアップ企業に半年間オフィスや社内BARを無償で提供していること。そして事業シナジーが生まれる場合、入居企業に投資を行うこともあるということ。ではベンチャーキャピタルのビジネスモデルを前提としているのかというと、VOYAGE GROUPはそれを目的としていないのだとか。一体どうしてBOATを運営することになったのかについて、VOYAGE GROUPの取締役であり、BOATの発案者でもある青柳さんにお話をお伺いします。


氏名
青柳智士(あおやぎ・さとし)
所属部署
取締役CCO(最高文化責任者)/スマートフォン事業兼人事統括
主な業務内容
VOYAGE GROUPのスマートフォン事業の統括、人事からコーポレートオフィスのデザイン、コーポレートサイトでの発信、そして社員採用後の育成やイベントの企画まで幅広く企業文化に関わる業務を担当。また、BOATの入居会社の面接や、毎週1回のBOAT入居者のメンターまでを担当している。



Q1.BOATをつくった経緯・目的とはなんでしょうか?
VOYAGE GROUPがオフィスの増床をしたときに空きスペースができ、その活用方法として生まれたのがBOATです。そのスペースをVOYAGE GROUPの社員が使うより、同じ志を持った人たちが集まる「基地」のような場所にできれば、グループにとって新たなつながりや関係が生まれると思い始めました。

Q2.BOATが「FREE(無料)」、「SPACE(充実した設備)」、「CREW(経営・技術面の相談)」、「VOYAGE VENTURES(資金ニーズの相談)」の4つを軸とした理由は何ですか?
「FREE(無料)」は構想段階からもともと決めていました。料金が発生してしまうと「シェアオフィス事業」になってしまいます。われわれが目的とするのは入居企業との関係性やシナジー(相乗効果)といった数字では計れない部分です。そして、そこに経済性を求めないことで、われわれが出会いたいと思っていたスタートアップに出会える可能性が広がると思っていました。

BOAT設立当初の2010年はシェアオフィスという概念自体あまり見受けられず、参考にする事例がありませんでした。その当時、われわれがすべきこと、提供できることは何だろうと考えたときに、オフィスだけでなく、われわれが培ったノウハウもスタートアップに提供できれば魅力的だと思い、「SPACE(充実した設備)」の提供に加え、「CREW(経営・技術面の相談)」「VOYAGE VENTURES(資金ニーズの相談)」をBOATに取り入れました。

資金の援助については、ベンチャーキャピタルを目的にしているわけではなく、シェアオフィスをきっかけにした延長線上にファイナンスがあって、ニーズがあれば相談・援助しています。企業は半年間の入居期間の中でお互いのメリット・デメリットを見定めることができます。週1回の定例会や月1回の事業プレゼン会などを経て、VOYAGE GROUPはどんな企業なのか、メンターである私はどんな考え方を持っているのか、BOATはどんな使い方ができるのかなどを企業は次第に理解していきます。その延長線上にVOYAGE GROUPと一緒に何かをやることにメリットがあると感じた企業が、資金援助の相談を持ちかけてくるというサイクルです。

Q3.VOYAGE GROUP内でのBOATはどのような位置付けにあるのでしょうか。具体的な指標や評価はありますか?
BOATは私ともう一人の女性社員の2人で管轄しており、役員が行っている一つの取り組みとして認識されているためか、社内的な評価指標はあまりないですね。しかし、若手起業家を支援するBOATの取り組みは、社会的に意義のあることだと社内では評価されています。私自身が持つ指標としては、彼らのサービスのバリューアップにつなげられたか、投資部門でトラックレコードにつながったか、全社貢献として事業シナジーにつなげられたか、などがあります。

しかし、それ以上に若手起業家が楽しくバリューアップでき、VOYAGE GROUPを評価してくれることの方が成功といえると私は思います。他社からはなぜBOATをやっているのか疑問に思われることもありますが、経済的合理性だけにとらわれない取り組みは、日本企業においてクールに映ると思っています。

利益最大化が行き着くところでは成長が飽和することもありますし、かといって成長を志向しなければ社会主義的になってしまいます。経済性と好奇心・情熱、この2つの原動力をどういったバランスで取り入れていくべきかはまだ検討の余地がありますが、この2つの柱をVOYAGE GROUPの文化として育んでいければ、BOATの取り組みも戦略性を持った、ますます意味のあるものになると思います。



Q4.選考を通過する企業に共通する要素があれば教えてください。
VOYAGE GROUPのスタンスと似ていて、オープンかつポジティブなマインドで、「世界を変えてやる」という熱い志を持った企業というのが共通項としてあります。われわれとしても共感できる企業に入居してもらいたいですし、ドライというよりウエットな、パートナーというよりファミリーのような関係を望む企業が多いと思っています。そこで生まれる切磋琢磨(せっさたくま)する空気感を大切にしたいなと感じています。より具体的な言葉にするならば、「BOATの雰囲気が好き」という企業ではなくて、「一緒にBOATをもっと良くできるか」というところに着眼点を置いています。

Q5.これからのBOATの展望を教えてください。
今後は弊社内だけではなく、違う場所でもこの取り組みをしたいというのがあります。BOATはVOYAGE GROUPのオフィス内にインキュベーションオフィスとしてつくったので、これ以上広くするのは物理的に難しいところがあります。幸いにも、BOATの名はスタートアップ界隈(かいわい)で認知度が上がってきています。応募企業が増えるなかで、いい企業だとしてもBOATのスペースが有限なために入ってもらえないことがあって、すごくもったいないと感じることが増えました。この機会に、BOATをフランチャイズ化して大手企業に賛同してもらえれば、スタートアップと大手企業の出会いにもつながりますし、これが実現できたら面白いのではないかと思います。

優秀な起業家が育ち、業界全体が盛り上がることが目的。そんなVOYAGE GROUPの志を体現するポジティブでオープンな環境だからこそ、スタートアップ企業から人気を集めるのですね。青柳さん、ありがとうございました! 後編では、BOATに入居する気鋭の起業家たちの座談会の模様をお届けします!

※この記事は2014/01/13にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。
《編集部》

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