宣伝よりもコミュニケーションを重視!フォロワー数32万の“キングジム姉さん”が語るTwitter仕事術とは?

姉さん"、"姉"などの相性で親しまれている、キングジム公式Twitterの中の人"キングジム姉さん"。何十万人ものユーザーに愛される秘訣とは?日々の仕事内容やはたらき方について、お話をうかがいました。

はたらく ライフハック
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オフィスや家庭に向けたファイルや電子文具を製造・販売している株式会社キングジム。1927年に創業された老舗企業です。

ですが、そのTwitter公式アカウントは同社のどこか"お堅い"イメージとは裏腹の親しみやすいつぶやきで知られ、32万人を超えるフォロワーに愛されています。

その立役者は、同アカウントでのつぶやきを担当し、"姉さん"、"姉"などの相性で親しまれている、"キングジム姉さん"。

何十万人ものユーザーに愛される秘訣とは?日々の仕事内容やはたらき方について、お話をうかがいました。

――本日はよろしくお願いします。まずは御社のTwitterアカウントが立ち上がり、それを担当するに至った経緯を教えてください。

:公式アカウントができたのは2010年2月。iPhoneを始めとするスマートフォンが大きく普及しはじめたころです。

弊社は元来、「キングファイル」やラベルライター「テプラ」などのオフィス向け製品を主力としていましたが、2008年にはデジタルメモ「ポメラ」など個人向けの電子文具もリリースしており、個人のお客様との接点も増やしていければとの思いからでした。

――そんななかでキングジム姉さんがTwitterアカウントの担当となったきっかけはどのようなものだったのでしょうか?

:当時は社員だけが閲覧できる社内ブログがあったのですが、私はそれを活発に書いていたからというのが一つ。もう一つは、マジメで控えめな社員が多い環境において、私がちょっと変わり者だったということです。

「せっかくTwitterアカウントの運用にチャレンジするのだから、情報を発信するのはちょっと変わった人の方がいいかも」という話もあったと聞いています(笑)。

――当時は企業の公式アカウントも今より少なく、最初は手探りだったのではないでしょうか。

:顔の見えない生活者と話す勇気がなくて、最初は一方的に製品の情報を発信するだけでした。

ですが、徐々に反応をいただけるようになりまして、ここでコミュニケーションを取らなければTwitterを使っている意味がないなと一歩を踏み出しました。それからは、みなさんとの距離感がグッと縮まりましたね。

日常のちょっとした出来事などを多くつぶやいたのも、いい方向に作用したと思います。製品の紹介だけですと、どうしても宣伝色が強くなりすぎますので。

製品情報だけでなく、親しまれるようなつぶやきで多くのフォロワーに愛されています

――Twitterで発信する時間帯はどのように決まっているのでしょう。

:決められた時間はなく、私が普段担当している広報業務の合間を縫って発信しています。

――発信するうえで気を付けていることはありますか?

:会社員ですと組織の中で内向き志向になりがちなため、日頃から会社と社会の両方にバランスよく軸足を持つよう心がけています。Twitterを見ているみなさんと同じ感覚でいることがベストな状態です。

目先の利益を求めずコミュニケーションに重きを置くことで、何らかの文具や事務用品の購入を検討されるときに、キングジムのことを思い出していただけたらよいなと。

また、Twitterで築かれるコミュニティは他のSNSと比べても独特で、"よそでは反響がないけど、Twitterでは反響が得られる話題や物言い"があります。日々アンテナを張りめぐらせて、そうしたトレンドに乗り損ねないようにするのも常に意識しています。

思わず、「こいつ、直接脳内に!」とリプライしたくなるつぶやきも、アンテナを貼ってチェックした賜物でしょうか

――Twitterアカウントを運用していて手ごたえを感じたのはどのようなときでしたか?

:「キングファイル」や「テプラ」という製品名に比べると、キングジムという社名の知名度はまだそこには届かず、企業ブランドを高めるためにいかに社名を知っていただくかが課題でした。とはいえ、ただ「キングジム」と言うだけでは何も面白くなく、印象にも残りませんよね。

2015年頃にTwitterでは毎朝「げつようび」、「かようび」というように、曜日名がトレンドワードになっていることを知りまして、ちょっとしたダジャレ感覚で金曜日に「きんきんきんようび キンキンキングジム」とつぶやくようにしたら、多くの方に認知していただけるようになりました。

今では発信が遅れてると「はやく」とリクエストをいただくこともあるくらいです(笑)。

金曜日を知らせる「きんきんきんようび キンキンキングジム」のつぶやきはバリエーションもゆたか

――3月8日には、共同で情報発信をしておられた"妹"さんのTwitter担当、および御社からの卒業が告知され、大きな反響を呼びました。

:テレビ番組でもMCや女性アナウンサーの交代がありますよね。それでもその番組自体は終わらないように、公式アカウントはこれからも継続していきます。

今後は、新たな"妹"、"弟"みたいな存在ができることもあるかもしりません。

“妹”の卒業には多くの温かいつぶやきが寄せられました

――御社の公式Twitterはいわゆる"炎上"とも無縁で、"誰もが親しみやすいゆるさ"を絶妙なさじ加減で保ち続けています。妹さんともども、どのようなルールで発信してこられたのでしょうか。

:実は運用ルールのようなものは一切ないんですよ。妹にバトンタッチしていたときも、やってはいけないことだけを最低限伝えて、あとは自由に発信してほしいと伝えました。

具体的には、政治、宗教、スポーツの話は避ける、他者を傷つける発言はしてはならない……という程度です。

――とてもシンプルですね。それがゆえに難しいことでもありそうですが……。これまで運用してきての失敗談などはありますか?

:対外的にはないと思っていますが、公式アカウント運用に関する報告を社内でする際にTwitterのトレンドや流行っているネットスラングの説明をうっかり省いてしまったばかりに、訳が分からないと言われてしまったことがあります(笑)。

あと、これは失敗ではないのですが、何気なく気に入ったものなどをつぶやいていると、期せずしてそのつぶやきを見たメーカーさんからいただきものをしてしまうことが多くて。

とてもありがたいことですが、お気を遣わせてしまったという申し訳なさも大きく、これからはそういうところも気を付けた方がいいかなと考えています。

――とても謙虚なお人柄に感動です・・・それでは、今後もアカウントを運用されるにあたっての心構えなどありましたら教えてください。

:今となっては企業がTwitterで情報を届けることはめずらしくなくなってきましたが、それが決してブームということではなく、ブームが去ったとしても、変わらず人々の生活や心に寄り添った発信をしていきたいです。

私たちはTwitterアカウントの運用を中・長期的な視点で見て長く続けることに意味があると考えています。これからもみなさまとコミュニケーションを重ねていけたらと思っていますので、今後ともよろしくお願いいたします!

―――


大勢の人に親しまれながら、今日もゆるゆると情報を発信するキングジム公式Twitter。

その類まれな運用術をうかがってみると返ってくるのはシンプルな返答ばかりで、「お気を遣わせていただきものをしてしまいました」と恐縮するその人柄こそが、何よりの運用術なのかもしれないと感じました。

また、今回インタビューをさせていただくにあたり、”キングジム姉さん”にSNSで評判のキングジム製品についても話をうかがいましたので、そちらもご覧ください!
《編集部》

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